「あれ、こんなところに、ほくろあったっけ?」一度そう思うと、どんどん気になってしまいませんか?
「なんだか、ほくろ大きくなってない?」
「ほくろにしては、色がおかしい気がする…」
「突然ほくろは出来るものなの?」
「なにかの病気かしら?」
なんて考え始めてしまうと、気が気ではありませんよね?
そこで今回は、意外に知らないほくろのタイプを見ていきたいと思います。
ほくろは、基本的に何の問題もありません
ほくろ自体は良性の皮膚病変です。
大きくなったりしますが、放っておいても特に問題がないタイプがほとんどです。
色は、ほくろのほとんどが濃い黒色です。
中には、肌色のものや、薄茶色、青色などもあるので、色だけでほくろか否かと判別するのは
避けましょう。
さらにほくろの中には、かなり大きくなってしまうタイプや、球状に盛り上がってしまうタイプなどがありますが、これもほくろである以上、特に医学的な治療が必要ない場合がほとんどです。
しかし、ほくろの細胞がまれに癌化してしまうことがあるのです。
以下では、放っておいてはいけないほくろのタイプをご紹介しましょう。
ほくろに似たほくろでないもの
見た目はほくろに似ていても、ただのほくろではないものがあります。
それは、皮膚悪性腫瘍(メラノーマを含む)、脂漏性角化症と呼ばれるタイプになります。
ほくろの輪郭がギザギザしているタイプを見つけた場合は、脂漏性角化症、皮膚悪性腫瘍の可能性もありますので検査するようにしましょう。
脂漏性角化症とは、皮膚良性の腫瘍の一つです。
一般的に年をとると出てくるものになっています。
全身に出来ますが、主に顔や背中、頭、胸に出来ます。
色は茶色や黒色があり、最初は小さくても年々大きくなっていきます。
「良性なのに何が問題なの?」と思われるかもしれませんが、「脂漏性角化症と思っていたら、実は皮膚ガンだった」という場合があるのです。
気になるものがあった場合は、組織検査をすることでどちらかが分かるので、お医者さんに聞いて
みましょう。
悪性のものには、ご注意を!
皮膚悪性腫瘍の代表的なものの一つにメラノーマ(悪性黒色腫)があげられます。
このメラノーマは、悪性度が高く進行も早いです。
日本人は黄色人種のため、皮膚が紫外線に弱い白人の方よりも罹患率は低いです。
しかし、罹患した後の死亡率は高いために、注意しておく必要があります。
この悪性黒色腫が、ほくろの中に出来てしまうと、どちらも色が黒いため、発見が遅れてしまいます。
しかし、全身のほくろを気にしだすと、キリがありません。
ほくろは良性なものがほとんどです。
それでも気になるという方は、足の裏のほくろが悪性黒色腫になる確率が高いという統計があるので、比較的足のほくろを注意してみてはいかがでしょうか?
ほくろには、様々なタイプがあります。
そして、ほくろと似通った形をしているが、実はほくろではない、という場合もあります。
メラノーマに罹患する確率が低いとはいえ、頭の隅にでも入れておくと、いざという時に慌てずに
済みますね。