肌にはなにかとトラブルがつきものです。
みなさんは、肌にトラブルが起こった場合に、それが何であるか判別出来ていますか?
間違った判別をすると、さらなるトラブルを招きかねません。
そこで今回は私たちの頭を悩ましがちな、「いぼ」「タコ」「水いぼ」の違いを見ていきたいと思います。
いぼって、どんなもの?
まずはいぼの症状から見ていきましょう。
いぼは、小さく隆起しており、ウイルスの種類によって黒、赤、白などの色がある、といわれています。
このことから見た目の色だけでいぼ、と判断できません。
隆起している、というのがいぼの共通点になります。
いぼは、「ヒトパピローマウイルス」、別名「ヒト乳頭腫ウイルス」と呼ばれる
ウイルスによる皮膚感染症です。
このヒトパピローマウイルスは、意外かもしれませんが人間の体のなかにあるウイルスです。
一般的には、小さな傷口からウイルスが入り込むことで感染し、その結果、症状としていぼが出来ると言われています。
しかし、外から感染しなくても、免疫力が下がることでいぼが出来ることもあると言います。
いぼの原因となるヒトパピローマウイルスには100種類以上のタイプがありますが、ほとんどが良性のものであり、自然治癒するものが多いです。
しかし、いぼの種類によっては他人に感染させてしまう可能性や、自分の体の他の部位に広がる可能性があるため早めの治療をオススメします。
いぼ治療には、「親いぼ」を退治することが欠かせないそうです。
自分でいぼを治療するつもりが、ウイルスを患部周辺に巻き散らし結果として、「子いぼ」を増やしてしまった、ということにもなりかねないので、いぼを治療する場合は早めに病院の診察を受けましょう。
足裏に出来やすいというタコとは?
タコはある部分に圧力が加わることで、
角質が肥厚した状態を言います。
特に足裏や、指の付け根、踵などに出来やすいです。
ペンだこや、座りだこなども、タコの一種と言えます。
通常では痛みを覚えませんが、タコが大きくなると周辺の正常な皮膚が、タコとなった固い角質から刺激を受けることで、痛みを覚えます。
タコが出来る原因の一つとしては、摩擦や圧迫が繰り返し同じ個所に集中することで、角質が
均一に増殖することで皮膚が硬くなることがあげられます。
また、もう一つの原因としては、足の指を動かす筋力が弱くなっていることがあげられます。
足の指を動かす筋力が落ちることで、足裏にかかる衝撃が分散されずに、力の弱い場所に集まって
しまうのです。
このような原因に足の皮膚が対応しようとして、タコとなります。
そこで、足にタコが出来ているという方は、足指の柔軟性をチェックしてみましょう!
・きれいに足指を曲げて、グーを作ることが出来るか?
・足指を一本ずつ、手の指を使って反らすことが出来るか?
出来なかった場合は、足の指を一本ごとに回したり、反らせたり、指の間を開いたりするストレッチから
始めましょう!
水いぼは、なんで夏に出来やすいの?
水いぼは、体のどこにでもできると言います。
ほとんど無症状ですが、脇や股などに出来るとかゆみを伴う場合もあります。
水いぼは見ると、水が入っているかのように見えますが、実際水が入っているわけではありません。
ウイルスによって膨らんでしまった細胞が集まることで、ふくらんで水が入っているように見えます。
水いぼは、ポックスウイルスというウイルスにより感染することで発症します。
水いぼを触る、水いぼに触れたタオルなどを経由して感染するといいます。
なぜ、夏に水いぼが出来やすいかというと、プールでは肌を露出するために感染しやすいためです。
水いぼは6ケ月~2年で自然治癒すると考えられています。
そこで、必ず病院に行く必要があるとは言い難いです。
しかし、いぼも、タコも、水いぼも、さまざまな症状があり、中には悪性のものも稀にありますので、
早めに病院の診察を受けることをオススメします。